2012年2月18日土曜日

常議員会の後で被災地を訪ねる

2月13~14日 第5回教団常議員会が開催されました。その後、いくつかの教区より被災教会をたずねたいという申し出がありました。

 そこで、14日常議員会の後、その足で江刺教会へとおいでいただきました。役員たちが迎えてお交わりをすることができました。翌15日早朝よりマイクロバスで出かけることにしました(雪道は危険なのでプロに頼みました)。各教会の日常活動を妨げないように注意しつつ静かに訪問することにしました。



江刺教会で夕食 役員と交流

   まず陸前高田をたずね、昨年ホットカーペットを配布した横田中仮設団地から津波の被害の大きかった市内の中心地へ車を進めると、やはり、うなるばかりです。   これでも瓦礫がすでに撤去されたところもあり、復興に向けて、やっと動き出した姿を見ていただきました。(仮設店舗や仮設の堤防、仮設の防波堤)

 大船渡教会に行く前に、津波被害の大きかった大船渡地域に止まり、多くの壊れた家や、巨大な輸送コンテナ、船などが残っている様子を見、仮設商店などを見た上で、教会へと向かいました。直接津波被害のなかった礼拝堂は救援の拠点として用いられたことが報告されました。

  村谷正人牧師の報告を聞く  「ボランティアを社会福祉協議会につなぐことがなにより・・・」







  釜石までの国道45号線沿いも 越喜来、吉浜などの様子を覚え 唐丹や平田(釜石近く)の仮設住宅団地が市内から遠いことなどに驚き、新日鉄近くのフェンスや生垣・垣根が倒れていたり切り倒されていることで津波のすさまじさを確認しつつ新生釜石教会に到着。 釜石保育園は津波が突き抜け、建物は使用不能のため撤去作業をしていました。すでに多くの鉄骨は運ばれ、跡形もありません。もちろん保育園は、安全な場所を借家して保育を継続しています。本当に協力が必要です。



 新生釜石教会には神奈川教区翠ヶ丘教会の方がおいでになり、祈祷会を守っておられました。








  奥、パワーシャベルが整地しています  釜石保育園のあったところ





   祈祷会中





    まだ応急処置が終わっていない礼拝堂で翠ヶ丘教会員にも会うことができました





  牧師夫妻に聞く





   翠ヶ丘教会員と見送られた柳谷さん






  釜石市から大槌、焼け爛れた町役場や病院は津波と火事 特に津波によって火の手が広がったことがよくわかる町内。



  仮設商店街を中心に動き出した人たち、それは山田町も同様です。津波の力で壊された巨大な水門の脇をとおり、宮古市内に入りました。 
  教会前の掲示板は次週主日礼拝の予告がありました。森分和基牧師が19日他教会の招きに応えてお出かけになるので、教区としては説教者を派遣しています。特に北西地区からの協力(もちろん教区内全地区)は地震・津波発生以降継続されています。教区全体の祈りとして実施されています。教会では聖書の学びの時間でした。




   掲示板  19日青森教会平松洋一牧師が説教されます。




   聖書の学びが楽しくて集まる方々




   津波の様子を確認して、今後礼拝堂の応急処置に入ることを聞く





   現在牧師館の応急処置中です





  マイクロバスで移動です。宮古教会から盛岡まで国道106号 実は区界(宮古市)という地域、教会からマイクロバスで1時間以上乗って、やっと道の駅に到着、休憩。 区界は高原です。 気温マイナス8度 路面凍結、うっすらと雪。寒さで訪問者を大歓迎。盛岡駅に立ち寄り2名お急ぎのためお帰りになりました。




  その後宿に。宿の外は雪の中。






  この訪問に京都教区よりさらに2名加わりました。




  洛西教会の方々の祈りが奥羽教区内被災教会支援会計に届けられました。 感謝。





 今回の訪問は、津波被災3教会の経常会計支援を続けてくださった北海教区 京都教区 大阪教区 兵庫教区 西中国教区 九州教区の総会議長です。 なお今回、東中国教区は急な教区の御用のためお休みになりました。 祈りに支えられて一歩踏み出していることを確認させていただきました。これらの教区の方々はすでにボランティアなど協力されていますが、おおよそ1年の経過を直接、教区総会議長が見てくださいました。


 なお、すでに、東北教区 関東教区 東京教区北支区・千葉支区 西東京教区 神奈川教区 東海教区 中部教区、東中国教区  四国教区 沖縄教区からさまざまな形でおいでになりました。 教団全体の祈りに支えられています。




 奥羽教区は3月11日(日)教区内4地区6会場で特別に「東日本大震災1年を覚えての礼拝」を行います。


  北西地区  弘前学院チャペル  午後2時


  北東地区  大三沢教会      午後2時30分


  岩手地区  盛岡松園教会     午後2時30分(宮古教会の予定でしたが応急工事のため礼拝堂が使用できないので会場を変更しました)


          新生釜石教会     午後2時30分


          大船渡教会       午後2時30分


  秋田地区  秋田桜教会       午後2時46分



 どの会場でもおいでいただけます方は、お出かけください。なお教区内の各教会は主日礼拝の中で同一の祈りを用いることができるよう常置委員会で準備しすでに配布しています。また教団救援対策本部からも祈りのしおりが届いています。
  一緒にお祈りください。

千厩教会の様子

千厩教会の新礼拝堂兼牧師館の本設計図(一部二階建て)ができてきました。もちろん今からでも細かな修正はありますが、ほぼ確定です。 今後、教団総会議長(教団宗教法人係)の同意を得て、境内地証明を所轄庁よりもらい、土地の購入・登記というように進んでいきます。手続きを進めるということは、時間と根気が要ります。もちろん何よりも土地購入資金、建築資金が必要です。アクティブなメンバーは少数です。祈りを集中させています。多くの方々の祈りの助けが 本当に必要なのです。
 既存礼拝堂のある土地は傾斜地ですし、地震のため擁壁葉ひびが入り、そのための安全策の工事も考えなければなりません。かなかな課題が大きく、簡単に進めることのできない状況です。
 三河豊・栁沼赦羊子両牧師のためにまた幼い家族のために祈ってください。なお昨年地震以降、牧師館からは退去(教区総会議長の判断に従い)して。借家住まいとなっています。礼拝も他の借家(信徒)を利用しています。

 説明する三河豊牧師


   平面図

   立面図と平面図

2012年2月10日金曜日

神奈川教区社会委員会  奥羽教区事務所訪問

8日 四国教区総会議長の訪問の後  すぐに神奈川教区社会委員会より孫裕久牧師がおいでになりました。主に新生釜石教会でのボランティア活動を社会委員会の活動として行ってくださいました。今後の活動のために、わざわざ神奈川から奥羽まで足を運ばれ、状況の確認をしてくださいました。

  松浦裕介主事が挨拶


   状況説明と確認  今後の支援への一助となることを祈っています。

四国教区から奥羽教区事務所訪問

2月8日、四国教区より黒田道郎教区総会議長が森分望牧師(八幡浜)と共に奥羽教区事務所を訪問されました。今後の支援について申し出があり、感謝しました。被災地・被災教会の状況と現況を説明し、課題についてもお伝えしました。文書化するとなんとも味気ないものですが、そこには悲しみや痛みと共に、さらに大きな慰めや励ましがあり、何よりも神の絶大な愛が注がれていることを知らされたことを伝えました。祈られていますことに感謝いたします。





  松浦裕介主事も一緒に報告しました。


その後の北上教会

礼拝堂内の補修が完了しました。2月5日より礼拝堂で礼拝をしました。小林功牧師はなお入院中です。隠退教師や、地区内の教師の協力を得て 、役員たちが担って礼拝を続けています。役員会において2月 3月の活動 4月の教会総会の準備などについても話し合いました。

  整えられた礼拝堂

   2月定例役員会

宮古教会の様子

1月下旬より牧師館の応急処置を始めました。全体に関することはさらに総合的に検討する必要があり今後の課題です。牧師館は床暖になっていましたが、津波の被害はそれらを使用不能としました。現在は応急ですからコンパネをはって工事を進めることにしています。
 YMCAの働きで、子どもたちが作った作品も販売しました。
 地域の中で仮設の商店が活発に動いています。海産物商などはもっと手広くしていただろうと思うのですがみんなで協力して仮設店舗を利用されています。



  海産物商、靴屋 タバコ   みんなでがんばっています

  床をコンパネ覆いました。床暖房は使用不能です。



  壁の張替え



   手前にあるものは子どもたちの作品です


   さあ 何でしょう 


   (ビン  粘土で形を作る  布で花を作る  きらきら舞い上がるもの  水を入れる  ふたをしてテープでしっかり止める) みな上手にできています。

新生釜石教会の様子

牧師たちはお茶っこの会を仮設団地で行っていましたので教会には不在でした。教会は掃除のあとが見えました。岩手地区の教師たちは出かけることを続けています。
 地域も徐々に片付けは進んでいます。特に海岸線沿いの道路の補強工事は今も急ピッチで進められています。

   鵜住居地区の道路側面(海側)の補修を続けています

   玄関先は風除室ができました

    礼拝後 掃除され整えられています。  全体として応急処置の途中です




   岩手地区内の教師は 出かけ続けています。  たまたま一緒になりました。

大船渡教会追加

信徒の方への訪問を教会の牧師と一緒に行いました。 地域は動き出しています。できることを精一杯行っています。仮設店舗はその一歩です。支えられるように祈るばかりです。
 教会には韓国からの支援者たちは宿泊し、市民に対して励ましをされていました。

     松浦裕介常置委員が出かけました(村谷正人牧師と一緒です)


   立ち寄ってください



    励ましのひと時




   ではみんなで  

2012年2月6日月曜日

大船渡教会の様子

奥羽教区ではこれまで、被災された教会員ならびに関係者の方々にお見舞い・支援金をお届けしてまいりましたが、3日、陸前高田にて被災された大船渡教会員の方に支援金をお届けする機会が与えられました。




雪の積もる夜の大船渡教会

国道45号線沿いで営業されている仮設の飲食店。


米崎中学校仮設住宅にて。村谷正人牧師と。